2017/09/13 21:49

こんにちは。ハップヒントン洋物店です。

当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
ハップヒントン洋物店Jamesには、物語をお付けしているものがあること。
もうお気づきのお客さまも、いらっしゃるかと思います。
今日から3回にわたって、私の手元から飛び立つ前の大切にしている物語を。
制作の最中、私の頭に浮かんでいる景色。
少しずつ、こちらに書いていこうかと思っています。

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「プロローグ」

 リーン、リーン。
 汽車の音を街中に響かせ、大きな車体がゆっくりと動き出しました。煙突からはごうごうと灰色の煙が上がり、人々はその去ってゆく汽車の後ろを行き交います。タキシードを着た人。スカーフを首に巻いた若い婦人。赤い風船を持った親子。パンを買い求めるおばあさん。。。。今日も、小さな町ミュレットには、様々な人が朝を迎えていました。




「港町、ミュレット」

 小さな街ですが、山こそないものの、海はあるし、豊かな港もあります。日が昇ると、つなぎを着た漁師たちがこぞって海へ船を出し、海鳥は羽に日差しをいっぱいに浴びて遠くへ飛んでゆきました。畑仕事をする手を朝露のしずくが湿らせ、人参やトマトが収穫されています。
 そうして、各々人々は仕事を終え、街の中央広場へと集まります。毎朝、市場をひらくためです。魚や、野菜。果物にハム。
片隅にはイスに腰かけたおばあさんが、刺繍をしながらビーズやレースを売っています。
 町の人々にとって朝市は、生活の糧、街の台所というわけです。


 朝日が昇り、まだ白んだ青空にカモメが羽ばたいてゆきます。霧のかかった広場には誰も来ていないようです。そこから、いくつも細い路地が放射状に伸びているわけですが、一際細いレンガの小道がありました。道なりにしばらく歩いてゆくと奥にひっそり、あかりが見えます。霧の中、目を凝らして扉を見ると。ガラス戸にはこう、書かれています。


>>>>>>>次回「ハップヒントン洋物店」 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
次回は、扉の中をお見せします。
おやすみなさい。


a day

素敵な日々を